映画『友罪』は少年犯罪というディープな題材を扱った作品です。
リアルな内容と心理描写が見所ですが、これは実話なのでしょうか?また、映画内には少年Aという人物が登場しますが、少年Aは実在する人物なのでしょうか?
今回は、映画のあらすじや元ネタになった事件について調べてみました。
友罪のあらすじと原作について
映画のあらすじ
ジャーナリストの夢破れて町工場で働き始める益田と、同じタイミングで働き始めた鈴木。
鈴木は周囲との交流を避け、過去を語りたがらない影のある青年だが、
同い年の二人は次第に打ち解け心を通わせていく。
だが、あるきっかけで益田は、鈴木が17年前の連続児童殺傷事件の元少年犯ではないかと疑い始める――。
引用元:https://gaga.ne.jp/yuzai/
映画『友罪』では、かつて事件を起こし世間を騒がせた少年Aのその後の姿を描いています。
あらすじを読むと「ホラー映画かな?」と思ってしまいますが、『友罪』は青年たちの友人を想いやる気持ちや葛藤する姿が描かれた人間ドラマです。
怖い要素もありますが、ストーリー的にも十分楽しめるかと思います。
原作はベストセラー小説
映画の原作ですが、2013年のベストセラー小説『友罪』が原作です。こちらの小説は、ミステリー界で有名な薬丸岳(やくまる がく)さんの作品ですね。
薬丸岳さんを知らない人のために説明すると、この方は2005年に発表した 「天使のナイフ」で江戸川乱歩賞をはじめとし、その後もいろいろな賞を受賞しています。
ちなみに、作者の薬丸岳さんは少年法について勉強したうえで、この作品を書き上げたそうです。徹底していますね・・・!
映画は実話?本当の話が元ネタ?
元ネタの酒鬼薔薇事件とは?
ところで、あなたは映画のストーリーを読んで
と思いませんでしたか?私は思いました。
原作小説『友罪』は「酒鬼薔薇事件」に似ていると話題になったことがあります。
酒鬼薔薇事件とは、1997年に14歳の少年が起こした猟奇的な事件のこと。
複数の小学生が被害にあい、犯人は中学校の正門に亡くなった子供の頭部を置くなど、猟奇的な犯行をしていたそうです。
これは兵庫県神戸市須磨区で発生した事件で、本当の話です。
数か月にわたり、複数の小学生が被害を受け、2名が死亡し、3名が重軽傷を負った。
通り魔的犯行や遺体の損壊が伴った点、特に被害者の頭部が「声明文」とともに中学校の正門前に置かれた点、地元新聞社に「挑戦状」が郵送された点など、強い暴力性が伴なう特異な事件であった。
また、犯人がいわゆる「普通の中学生」であった点も社会に衝撃を与えた。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/
犯人である14歳の少年は「酒鬼薔薇聖斗(さかきばらせいと)」と名乗っていたため、『酒鬼薔薇事件』と呼ばれています。
▽友罪に関するニュース
原作は薬丸岳氏が2013年に発表。少年事件のその後をテーマにした作品は、14歳の少年が「酒鬼薔薇聖斗」を名乗って起こした猟奇的な事件を思い起こさせる内容で話題になった。
引用元:https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2017/07/31/kiji/20170730s00041000322000c.html
ちなみに、私が「酒鬼薔薇事件」を知ったのは大人になってからでした。もし子供の頃に知っていたら、恐らく夜中に眠れなくなっていたかと思います(汗)
両親がテレビのチャンネルを意図的に変えてくれていたので、感謝ですね。
原作者はモデルの存在を否定
『友罪』のストーリーは、かつて本当にあった「酒鬼薔薇事件」を連想させます。
しかし、原作者の薬丸岳さんは、酒鬼薔薇事件の事件を元にしたとは言っていません。
あくまで世間が「酒鬼薔薇事件に似てるよね?もしかして元ネタでは?」と噂したというのが真相のようです。
まとめ
映画(と原作小説)の『友罪』は、噂によると「酒鬼薔薇事件」が元ネタだと言われています。
全く同じではないものの、原作小説を読んでこの事件を連想した人が多かった訳ですね。
ただし、原作者は「モデルはいない」と説明しています。
本当にあった事件がベースの小説って、かなり多いですよね(^^:
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。