映画『友罪』の少年Aはモデルが実在する?ノンフィクションって本当?

学校と教科書

ベストセラー小説の『友罪』が、実写映画化されましたね!

ちょっと怖いストーリーですが、生田斗真さんと瑛太さんによる人間ドラマが楽しみな作品です。

ところで、本作には「少年A」という犯罪者が登場しますよね。噂では、少年Aにはモデルがいるとの事ですが・・・

それって本当なのでしょうか?

映画「友罪」はノンフィクションって本当?

学校と教室

突然ですが、あなたは酒鬼薔薇事件(さかきばらじけん)という言葉をご存知でしょうか?

これは、14歳の少年が通り魔的な犯行や猟奇的な犯罪を繰り返すというものでした。

1997年の日本で本当にあった事件で、無関係な小学生も犠牲になっています。

嫌な・・・というか、怖い事件ですよね。母親からしてみれば、気が気じゃないかと思います。

なぜ急に、この話を持ち出したのかというと、「『友罪』のモデルは酒鬼薔薇事件の犯人だ」と噂されているためですね。いわゆるノンフィクション作品というやつです。

⇒映画『友罪』は本当の話?元ネタの事件や少年Aの実話とは?

犯人は何をしたのか?

酒鬼薔薇事件で、犯人が何をしたのか・・・という話ですが、第一の事件では下のような出来事がありました。

1997年5月27日早朝、神戸市須磨区の中学校正門に、切断された男児の頭部が放置されているのを通行人が発見し、警察に通報。5月24日から行方不明となっていた近隣マンションに住む11歳の男児のものと判明した。耳まで切り裂かれた被害者の口には、「酒鬼薔薇聖斗(さかきばらせいと)」名の犯行声明文が挟まれており、その残虐さと特異さからマスメディアを通じて全国に報道された。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E6%88%B8%E9%80%A3%E7%B6%9A%E5%85%90%E7%AB%A5%E6%AE%BA%E5%82%B7%E4%BA%8B%E4%BB%B6

これだけでも十分怖い話なのですが、実はこの後にも第2・第3の事件が起きています。上の文章は、あくまで「第一の事件」でしかなかったワケですね。

因みに、事件当初のマスコミは犯人を像を30~40代と推定していましたが、実際の犯人は14歳の少年だったので、これも世間をざわつかせた原因だったようです。

というか、マスコミの報道って昔からこんな感じだったんですね(汗)

「これは〇〇だ!という事は~」というように、視聴者を散々煽った挙句、結論は全然違ったという・・・お約束な展開です。

とはいえ、まさか犯人が子供なんて思わなかったのでしょう((+_+))

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少年Aのモデルは実在する?

学校と教室2

ただし、原作者によると『友罪』はフィクション作品で、モデルはいないと説明しています。酒鬼薔薇事件が元ネタだという話は、あくまで噂にしかすぎません。

では、なぜこんな噂が出回ったのか・・・という話ですが、小説が発表された当時に「酒鬼薔薇事件に似ている」と話題になったためらしいです。

因みに、原作者はインタビューで「鈴木のモデルは酒鬼薔薇事件の犯人ですか?」という旨の質問をされていましたが、次のように回答していました。

モデルというほど厳密には下敷きにしていません。この作品は酒鬼薔薇事件のその後を書こうと思ったわけではなく、あくまで少年犯罪の象徴として酒鬼薔薇事件に似た事件を組み込んでいます。こういう言い方をするのも、酒鬼薔薇事件の犯人が今どこで何をしていてどんなことを考えてるのかが、僕にはさっぱり分からないからです。『友罪』の鈴木という男も、酒鬼薔薇事件の犯人がこんなふうに成長しているだろうと思って描いたわけではなく、少年時代の犯罪から逃れようとしても逃れられない人間を描きたくてこうなりました。あくまで僕が考えた想像上の人物です。

引用元:https://seidoku.shueisha.co.jp/1305/try01_yakumaru.html

つまり、世間では「『友罪』って実話ベースの話なんでしょ?」と言われていますが、作者は否定しているという状況ですね。噂が一人歩きして、「友罪=酒鬼薔薇事件が元ネタ」というように広まってしまったのでしょう。

原作者が本作を執筆する過程で、無意識に似せてしまった可能性はありますけどね(汗)

もしそうだとしたら、これは小説やマンガだとよくあるパターンなので、仕方がないでしょう。

あ、マンガといえば「リアルアカウント」も実写化されるので、こちらも楽しみです。

リアルアカウントが実写映画化!マーブル&あやめのキャストを予想

 

犯人の現在は?逮捕後は何をした?

ストップ2

逮捕された後、犯人はを医療少年院へと送られました。有罪だったものの、犯人は当時14歳だったので、少年法でガッツリ守られていますね。その後は、2005年に本退院しています。

2015年には、32歳になった犯人による『絶歌』という手記が出版されました。手記というのは、自分の体験談や感想をまとめたものの事ですね。つまり、犯人は事件の感想文を書いて、それを世に送り出してしまった訳です。

太田出版という会社が刊行し、初版で10万部だったそうですが・・・

これ、倫理的に考えてどうなんだって話ですよね(汗)

少年Aに限った話ではありませんが、何で犯人の手記とか発行しちゃうんだろう。事件や犯人そのものも怖いのですが、その手記を出版しようとする会社も怖いと思ったのは私だけじゃないはず・・・!

あと、全くの別件ですが、犯人の獄中手記を出版した会社もありました(因みに、これは大牟田一家の事件の話ですね

まとめ

原作者のインタビューによると、友罪のモデルは酒鬼薔薇事件の犯人ではないそうです。作中に出てくる少年Aは、あくまで原作者の想像上の人物ですね。

とはいえ、事件と原作の内容が似ていたので「ひょっとして、実話が元ネタでは?」と考えてしまう人がいるのは仕方がないでしょう。

いやらしい意見ですが、原作者は世間からのバッシングが嫌だったため「少年Aは架空の人物ですよ!(本当は例の事件の犯人がモデルだけど)」と否定した・・・という可能性もあります。ただ、こんなことを言い出すとキリがありませんよね(汗)

という訳で、結論としては「酒鬼薔薇事件の犯人=友罪のモデルではない」という事で良いかと思います。それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。

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1件のコメント

酒鬼薔薇聖斗は現在も、CIAの犯罪プランナーとして健在です。
詳しくは、mixi掲示板「橋浦麻美子さんファンクラブ」をご覧ください。

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