『塔の上のラプンツェル』は実話?元ネタに”本当の話”が使われた可能性も

ラプンツェル

『塔の上のラプンツェル』は、グリム童話を原作としたファンタジー映画です。

物語はもちろんフィクションですが、ラプンツェルのような少女は実在してもおかしくありませんよね?

白うさぎ
塔に幽閉されたお姫様って本当にいそう。
ウサギ
案外、本当の話をベースに作られたのかも?

 

そこで今回は『塔の上のラプンツェル』のルーツについて考察しました。

ラプンツェルの物語は実話なのか、それともフィクションなのか。

原作になった『グリム童話』の歴史を紐解きながら、私なりに結論を出しています。

『塔の上のラプンツェル』の原作はグリム童話

母と子

ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』の元ネタになったのは、グリム童話に収録された『ラプンツェル』という物語です。

グリム童話とは、ドイツの古い民話を収録した子供向けの童話集。

グリム兄弟によって1812年に初版第1が刊行されました。

白うさぎ
グリム兄弟の創作じゃなくて、民話を集めた本なんだね。
ウサギ
うん。民話を子供向けにアレンジしたんだよ。

ホラー展開!原作版のあらすじ

原作グリム童話がヤバイ件について

本

ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』はハッピーエンドを迎えますが、元ネタになったグリム童話の『ラプンツェル』は違います。

グリム童話版はホラー展開で、子供向けとは言い難いストーリー。

残酷なうえに生々しいシーンもあるので、ほとんどは初版から修正されました。

 

怖すぎる!グリム版ラプンツェルのあらすじ

以下、グリム童話(初版)に掲載された『ラプンツェル』のあらすじです。

過激なシーンが多いので、苦手な人は注意してくださいね。

あらすじ

昔、とある夫婦が子供を授かった。
妻が「隣に住んでいる妖精が育てたラプンツェル(野菜の一種)が食べたい」とねだるので、夫は盗んで妻に食べさせた。

しかし、盗んだことが妖精にバレてしまう。
妖精は「ラプンツェルを食べる代わりに、生まれた子供をよこせ」と言い、夫はそれに応じてしまった。
夫婦の間に生まれたのは、ラプンツェルという美しい女の子。しかし彼女は魔女に引き取られ、塔で幽閉生活を送ることに。

ある日、森に来ていた王子がラプンツェルを発見する。
王子はどうやって塔に登ろうか悩んでいたが、窓から長い髪が降りてきて妖精がその髪をつたって登るシーンを目撃した。
王子は妖精をまねて「ラプンツェル!おまえの髪をたらしておくれ!」と叫び、降りてきた髪をつたって塔の内部に侵入する。

ラプンツェルと王子は恋仲になり、何度も逢瀬を重ねるが…
妊娠したため、王子との関係が妖精にバレてしまう。
妖精は大激怒。
ラプンツェルの長い髪を切り、さらに荒地へと追放した。
塔から追い出されたラプンツェルは、荒地で子供を産んで育てることに。
一方その頃、王子はラプンツェルの末路を聞いて絶望し、塔から飛び降りた衝撃で失明してしまう。

王子は失明したが、ラプンツェルを探して荒地に向かった。
2人は再開し、ラプンツェルの涙が王子の目にかかると視力が復活する。
その後、2人は王子の国で幸せに暮らした。

アナ雪

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…かなり過激なストーリーですね!

『塔の上のラプンツェル』と比較すると違いが多く、魔女ゴーテルの代わりに”妖精”が登場しています。

しかもこの妖精、悪役ではないようです。

ラプンツェルを幽閉したのも、悪い男を近づけさせないためでしょう。

でも王子は不法侵入したあげく、未婚の少女を妊娠させています。そのため、王子は罰として両目の視力を奪われたと考えられますね。

ウサギ
不法侵入+婦女暴行って、とんでもない非常識人間だね。
白うさぎ
そりゃ妖精も怒るよ。

 

そしてラプンツェル自身も、男を招き入れてアハンな事をしてしまったので罰を受けました。

つまり原作の『ラプンツェル』は、勧善懲悪のストーリーです。

妖精はいわば、人間に罰を与える存在ですね。

ラプンツェルの両親も、野菜を盗んだ罰として子供を奪われたと考えられます。

他の童話・民話でもそうですが、ヨーロッパの妖精って容赦ないです。善人には褒美をくれますが、悪人に対しては相当エグイことをしてます。

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グリム童話の元ネタになった作品

本

グリム童話にはいろいろな元ネタがあり、中でも有名なのがフランスの小説『ペルシネット』。

ストーリーはグリム童話版とほぼ同じで、違いと言えば妊婦の食べた野菜がパセリだった事くらいです(笑)

そして一説によると『ペルシネット』にも元ネタがあり、イタリアの『ペトロシネッラ』という物語が由来になった可能性があります。

『塔の上のラプンツェル』のルーツ
  • 1634年:ペトロシネッラ(イタリア)
  • 1698年:ペルシネット(フランス)
  • 1790年:フリードリッヒ・シュルツの小説集(ドイツ)
  • 1812年:グリム童話版ラプンツェル(ドイツ)
  • 2011年:塔の上のラプンツェル

参考:https://en.wikipedia.org/wiki/Rapunzel

 

『塔の上のラプンツェル』の原作はグリム童話ですが、そのルーツを辿っていくと1600年代まで遡るのです。

もしかすると、もっと昔から原型となるストーリーがあったのかも。

『塔の上のラプンツェル』の謎を解説!なぜ最後に奇跡が起きたのか?

ラプンツェルと似てる!バルバラの伝説

聖人バルバラも塔に幽閉されていた

ファンタジー的な絵

ラプンツェルという女性は実在したのか。

結論から言えば、ラプンツェルのモデルは不明です。

しかしヨーロッパの歴史を紐解いたところ、ラプンツェルと似た「バルバラ」という女性を見つけました。

生前のバルバラも、ラプンツェルと同じように塔の最上階に幽閉されていたのです。

バルバラは現在、キリスト教の救難聖人として崇められています。実在した証拠はありませんが、3世紀ごろトルコの裕福な家庭で育てられたと言われます。

 

バルバラの生涯

バルバラを監禁したのは、実の父親。

父親は過保護だったのか、バルバラを愛するあまり幽閉という手段に出たのです。

バルバラとラプンツェルは、幽閉生活をしている点が同じですね。

白うさぎ
怖っ!!過保護がすぎる!!

 

ただし、バルバラの生涯はラプンツェルよりも悲惨です。

彼女は当時禁止されていたキリスト教を信仰したため、役人に引き渡されて処刑されたと言われています。

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考察|ストーリーの根底には、実話が関係している

読書

『塔の上のラプンツエル』に登場するフリンは、泥棒であるものの紳士的。

一方、原作の王子はラプンツェルを妊娠させてしまいます。

昔のヨーロッパでも、少女に手を出しちゃう男性がいたようです。

物語はフィクションですが、実話(本当の話)も少なからず関係しているのでしょう。

私が読んだ歴史書によると、若い町娘をさらう貴族もいたとか。奴隷がいた時代では、若くて美人な奴隷がいると主人が手を出しちゃうパターンもあったとか何とか。

今じゃ許されない話ですが、昔はいろいろ緩かったんですね。

ウサギ
これは西洋に限った話じゃないよ。こんな話は全国にいくらでもあるんだ。

 

なので、原作の『ラプンツェル』は実話を元ネタにした可能性があります。

当時のヨーロッパにおける実話ネタを取り入れ、ファンタジー風に仕上げた作品が『ラプンツェル』なのかも…

と勝手に考察します。

まとめ|塔の上のラプンツェルは本当の話か?

世界地図

『塔の上のラプンツェル』の原作となったグリム童話には、いろいろな元ネタがあります。

そして昔のヨーロッパには、ラプンツェルのように幽閉された少女もいたようです。

物語そのものはフィクションですが、その根底にはヨーロッパで起こった”本当の話”が関係しているのかもしれません。

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。

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