『ヲタクに恋は難しい』の実写映画を観てきました!
福田監督の作品なだけありギャグは秀逸。ミュージカルパートも、高畑充希さんの歌唱力が高くすばらしかったのですが…
『ヲタ恋』の原作を読んでいる身としては、もやっとする部分が多かったのも事実。
原作キャラの改変もそうですし、花子&樺倉カップルの共演シーンが少なかったのも口惜しい。
というワケで今回は、映画『ヲタクに恋は難しい』について私の感想をまとめました。
映画『ヲタクに恋は難しい』のラストネタバレ
感想の前に、映画『ヲタクに恋は難しい』のストーリーをざっくりまとめました。
あくまで「ざっくり」なので、映画を観た人向けのおさらいです。
冒頭シーン
主人公・桃瀬成海は、ヲタクであることを隠しながら日々を過ごす腐女子。以前付き合っていた彼氏に「腐女子だから」という理由でフラれたため、ヲタバレを恐れています。
そんな成海に対し、幼馴染の二藤宏嵩は「俺ならヲタク同士だから快適だろ?」と彼氏に立候補。
こんな流れでヲタクカップルが成立するものの、ヲタク同士での恋愛にはいろいろな困難が待ち受けていました。
ちなみに映画では、花子&樺倉はあくまで職場の先輩という扱い。
原作では成海・宏嵩・花子・樺倉は仲良し4人組ですが、映画では友人設定が消されています。
ストーリー中盤
ストーリー中盤では、宏嵩が間違ったベクトルで頑張ります。
宏嵩は「成海ともっと仲良くしたい」と考えた結果、自分もアニオタになろうと決意します。
自宅をオタク部屋に改造したり、ドルオタのコンサートに参加してみたり…
成海のためにいろいろ努力します。
しかし、それらは全て逆効果。
宏嵩の行動を見て、成海は(自分のことを棚にあげて)絶句しました。
ラストシーン
仕事の都合で、成海・樺倉は一緒に衣装撮影をすることに。傍から見ればイチャイチャしている様子に見えます。
そして運悪く、それを見てしまった宏嵩。宏嵩はショックを受け、バーで飲んだくれます。
落ち込む宏嵩は、同じくバーで酒を飲んでいた花子にお持ち帰りされ、刀剣乱舞のコスプレに付き合わされます。
ただし、連れて行かれたのは花子の家ではなく樺倉の家。
樺倉の自宅で、なぜかコスプレ撮影会をすることになりました。
しかもコスプレ中に、家主である樺倉が帰宅。そこには成海(愚痴を聞いてもらうため、家に着いてきた)の姿もありました。
つまり成海視点だと
- 樺倉先輩の家に来たら、なぜか彼氏(宏嵩)がコスプレしてる
- 樺倉先輩の彼女(花子)もコスプレしてる
- 当然ながら樺倉は「人の家で何してんだ!?」とキレる
- 花子VS樺倉の喧嘩スタート
- 花子が抜刀する
という意味不明な状況。
そして成海と宏嵩は、何やかんやで仲直り。そのままエンドロールへ。
感想①ラストで某有名曲が流れる
映画のラストでは2つの曲が流れます。
最初の1分くらいは『我は地を這う』という曲で、その後は『とりあえず、恋と呼ぼう』という曲なのですが…
最初の『我は地を這う』という曲が、完全に『残酷な天使のテーゼ』のパロディ。
福田監督お得意のギリギリなネタです。
ちなみに『我は地を這う』は、『ヲタクに恋は難しい』の映画サントラにも収録されています。Amazonで購入できるので、興味がある人は聞いてみて下さいね。
感想②原作とキャラが違うため違和感
映画『ヲタクに恋は難しい』は、原作と違う点がかなり多いです。実写映画なのでストーリーの違いは仕方がないのですが…
個人的に、キャラの性格が違うのは違和感がありました。
高畑さんは演技も歌も上手いし可愛いのですが、あれは成海に見えません。成海はあんな表情はしません。
別の誰かです。
そして樺倉も、原作ではもっと成海に対して優しいんですよ。
いつも脳内で成海のことを「かわいい」って言ってるし、彼は顔が怖いだけであんなに刺々しい言葉は使わないイメージです。
なので、見ていていモヤッとしました。
感想③花子&樺倉の共演シーンが足りない!
個人的に悲しかったのが、花子(菜々緒)の出演シーンの少なさ。
私は実写化するにあたって、花子と樺倉がガチギレしながら喧嘩するのを楽しみにしていたんですよ。
花子&樺倉カップルが、顔に青筋を立てながら口汚く罵る姿を楽しみにしていたのに…
花子&樺倉カップルの共演シーンはラストの2~3分だけ。
樺倉の自宅で、花子と宏嵩が刀剣乱舞のコスプレをしていた1シーンだけですよ。
全くもって物足りない。
あのシーンが面白かったからこそ、本当に惜しい。
というか、花子&樺倉の共演シーンが少ないならあんな予告映像にしないで欲しかった…
個人的には、花子&樺倉の喧嘩シーンをあと3つくらい入れてほしかったです。
菜々緒さんの台詞が「ピー」でかき消されるのが面白かったので、あんな感じのシーンをもっと見たいと思いました。
『我は地を這う』のクレジット見ましたか?
初めて聞いたとき自分はひょっとしてと思ってすぐに確認しました
思った通り『残酷な天使のテーゼ』と同じ作家陣でした
パクリではなくセルフオマージュとかセルフパロディと言ったほうが正しいでしょう
ご指摘ありがとうございます!
おっしゃるとおり言い方が良くないので文章を変更しました。