劇場版名探偵コナン『紺青の拳(フィスト)』。
ストーリーがわかりやすく子供も楽しめる映画ですが、中には「犯人の動機がわからない」「黒幕が急に出てきて、展開についていけない」と思った人もいるでしょう。
そこで今回は、映画の内容をきちんと理解したい人のために
・犯人の動機と目的
・黒幕は何がしたかったのか
・犯人と黒幕はどうなったのか
の3点について、カンタンに解説してみました。
紺青の拳(フィスト)の犯人と動機
動機と目的
『紺青の拳(フィスト)』の犯人はレオン・ロー。
シンガポールの名探偵と呼ばれる犯罪行動心理学者で、頭脳明晰な男性。今までに数々の凶悪犯を逮捕してきました。
■レオン・ロー/CV. #山崎育三郎
シンガポールの名探偵と呼ばれる、著名な犯罪行動心理学者。
今は実業家に転身し、経営コンサルタントとして活動。
とある計画のために、ブルーサファイアを狙っており、
コナンやキッドと敵対する。#紺青の拳 pic.twitter.com/cUjhLEb39t— 劇場版名探偵コナン【公式】 (@conan_movie) 2019年2月3日
レオン・ローの目的は、マリーナ・ベイを新たな街に作り直すこと。つまり再開発ですね。
マリーナ・ベイを再開発するため、彼は街をいったん破壊するという計画を立てたのです。人が聞けば「何でや」とツッコミたくなる思考回路ですが・・・
彼は、最初からこんな計画を考えていたワケではありません。最初は正攻法でマリーナ・ベイを再開発する予定でした。
そのため、実業家グループを集めて「再開発をすれば、もっと良い街になるよ」と提案をしていたのです。
しかし、実業家たちはレオン・ローの意見を否定。さらに、彼をバカにする発言をしました。
頭のいい彼にとっては大変な屈辱。自分の理想がわからないどころか、バカにされた訳ですから・・・
怒りますよね?
この出来事が動機となり、レオン・ローは「街を破壊して作り直す」という強硬手段に出たのです。
犯人の起こした事件
マリーナ・ベイの再開発するため、レオン・ローは殺人や襲撃事件などを起こします。具体的には、以下の4つの事件を起こしました。
【レオン・ローの起こした事件】
・シェリリン・タン(弁護士)の殺害
・レイチェル・チェオング(秘書)の殺害
・鈴木園子を車ではねる
・マリーナ・ベイにタンカー(油運送船)を突っ込ませる
レオン・ローは頭が良いので、殺害も襲撃もほぼ計画通りに進んでいきますが・・・
途中でイレギュラーがあったのです。
それは、殺害現場に怪盗キッドの予告状が見つかったこと。しかも血濡れの予告状だったので、完全に怪盗キッドが犯人っぽい流れですね。
でも、この予告状は偽者。
怪盗キッドによる予告ではなく、黒幕がレオン・ローの目的を妨害するため、事件現場に残したものだったのです。
黒幕の目的は?何がしたかったの?
黒幕は誰?
『紺青の拳(フィスト)』には、犯人とは別に黒幕がいます。
黒幕は”リシ・ラマナサン”
レオン・ローの弟子であり、シンガポールの予備警察官です。一見すると優しそうなお兄ちゃんですが、彼こそが今回の黒幕。
黒幕の動機と目的は?
リシ・ラマナサンの目的は、レオン・ローの目的を阻止すること。
動機は”復讐”です。
というのも、5年前にリシの父親を殺したのがレオン・ローだったから。
リシの父親は海洋学者で、レオンよりも前に「紺青の拳(フィスト)が乗っていると思しき沈没船」を見つけました。
しかし!
レオンは紺青の拳(フィスト)がどうしても必要だったため、事故に見せかけてリシの父親を殺したのです。
父親は事故死ではなく殺された。
この事実に気づいたリシは、真相を知るためレオンに弟子入り。そして予備警察官として事件を調べていくうちに全てを知ります。
だからこそ、リシはレオンの計画を邪魔するために先手を打ちつつ、映画の後半ではレオンを銃殺しようとしました。
犯人と黒幕はどうなったの?
犯人のレオンは街を破壊できず、途中で海賊グループに裏切られています。弟子だと思っていたリシ(黒幕)も敵で、おまけにボディーガードの空手家にも見捨てられ・・・
レオンの計画は、失敗に終わりました。
そして、『紺青の拳(フィスト)』のエンディング。レオンとリシは警察に捕まります。ラストで現地の警察に連行されるシーンが描かれていました。