アルキメデスの大戦は実話?フィクション?櫂直のモデルは実在する?

人気コミック『アルキメデスの大戦』が実写映画化されましたね。

舞台は1930年代の日本。歴史的背景や当時の政治経済がリアルに描かれていますが…

そもそも『アルキメデスの大戦』は実話なのでしょうか?

今回は『アルキメデスの大戦』について

  1. ストーリーは実話かフィクションか
  2. 元ネタになった事件はあるのか
  3. 櫂直(かいただし)のモデルは誰か

の3点を調べてみました。

映画『アルキメデスの大戦』の原作

※画像タップで販売店サイトに移動

映画『アルキメデスの大戦』の原作は、同名のコミック。現在『ヤングマガジン』で連載中です。

原作者の三田紀房先生は、『ドラゴン桜』や『砂の栄冠』などで知られる人気作家。

白うさぎ
原作はとにかくリアル。設定が濃いよ。

映画のあらすじ

フリーの戦艦

1930年代、対米開戦を視野に入れた大日本帝国海軍の司令部は、戦艦大和を建造し、日本の国威を世界に示すという計画を立てていた。

その計画に反対する海軍少将・山本五十六(舘)は、帝国大学100年に1人の逸材、アルキメデスの再来と称される天才数学者・櫂直(菅田)を引き入れる。

櫂は数学者ならではの視点で、巨額の国費を投じる建造費の見積額に矛盾を発見。軍部の陰謀を暴こうと動き出す。

引用元:https://eiga.com/news/20190517/5/

これは「戦艦VS数学者」の戦いを描いた物語。

舞台は1933年。

この頃、日本の海軍では巨大戦艦を建造する計画を立てていました。

しかし、海軍少将・山本五十六はこの計画に反対。

そこで山本五十六は、巨大戦艦の見積額が安すぎるという点に注目します。本来なら約2億円かかる建造費が、1/2以下の建造費で見積りされていたのです。

軍部の陰謀を暴くため、山本五十六は天才数学者・櫂直(かいただし)を引き入れ、正しい見積額を計算するよう命じます。

ウサギ
キャッチコピーは「これは、数学で戦争を止めようとした男の物語。」
アンドロイドロボ

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フィクションだが実話(史実)をベースにした作品

史実に着想を得たフィクション

本と言葉

映画『アルキメデスの大戦』は実話ではありません。

歴史的背景や政治経済についてリアルに描かれていますが、あくまでフィクションです。

白うさぎ
原作漫画にも「この物語はフィクションです」と書かれているよ。

 

ただしフィクションといっても、史実と全くの無関係ではありません。

ところどころに史実を取り入れて、独自のストーリーを展開していると表現するのが正しいでしょう。

映画のエンドロールでも「この映画は史実に着想を得たフィクションです」との記載がありました。

 

史実でも新戦艦を作る計画があった

映画と同じように、史実でも1930年ごろに新しい戦艦を作る計画がありました。

戦艦・金剛(こんごう)の艦齢が20年に達したため、ワシントン海軍軍縮条約の規定に従って金剛の代わりとなる戦艦を作ろうとしたのです。

白うさぎ
ただしこの後、戦艦の建造が中止になったよ。

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峰鶴(みねづる)の転覆事件には元ネタがある

原作マンガを確認したところ、史実が元ネタになったであろうシーンが何か所かありました。

例えば、原作24話で描かれた水雷艇・峰鶴(みねづる)の転覆事故。

これは恐らく1934年に起こった水雷艇3番艦・友鶴(ともづる)の転覆事件が元ネタでしょう。

友鶴事件

友鶴事件(ともづるじけん)は、1934年(昭和9年)3月12日に行われた水雷戦隊の夜間演習中に佐世保港外で起きた大日本帝国海軍(日本海軍)の千鳥型水雷艇3番艦「友鶴」の転覆事故、及びその後の事故原因究明作業を通じて明らかになった艦艇の設計理念上の重大な不備のことである。
翌年に発生した第四艦隊事件とともに日本海軍を震撼させ、その後の艦艇設計に大きな影響を及ぼした。

引用元:https://bit.ly/2T5Bf8b

 

水雷艇は90度の傾斜でも転覆しないように設計されており、特にこの「友鶴」は日本海軍の技術力を結集させた水雷艇でした。

しかし事件当日、友鶴は40度程度の傾斜で転覆してしまいます。

その結果、助かったのは総員113名中13人のみ。100名もの死者行方不明者を出す事件となったのです。

空母いぶき公式サイト引用

映画『空母いぶき』は実話で実在する?モデル(元ネタ)と原作は?

 

なお映画『アルキメデスの大戦』でも、櫂直(かいただし)は戦艦の転覆問題について触れています。

彼は「この戦艦には重大な欠陥がある」と指摘したうえで、海洋波により沈没する可能性があると訴えていました。

白うさぎ
この海洋波うんぬんの部分も、実際の転覆事故が元ネタになっていそうだね。

櫂直(かいただし)は実在しない

櫂直(かいただし)とは?

『アルキメデスの大戦』に登場する櫂直(かいただし)。

天才数学者であり語学も堪能。おまけに人心掌握能力も持つすごい人物です。

▽櫂直のキャラ設定

本作の主人公。元東京帝国大学数学科の生徒。22歳。
英語やドイツ語を含む複数の語学にも堪能な上、数学的な発想に優れた天才として周囲の期待を集めていた若者。
尾崎財閥の令嬢の家庭教師をしていたが、令嬢とのスキャンダルを疑われて退学に追い込まれた結果、日本に嫌気が差し、アメリカに留学しようとした矢先に、平山中将の巨大戦艦建造計画を阻止するために、山本五十六から海軍に誘われる。

引用元:https://bit.ly/2uvvjeX

ウサギ
多方面で天才。さらに顔もいい。チート設定だね!

 

実在する人物か?モデルは誰?

櫂直(かいただし)は架空のキャラクターで実在しません。

モデルも調べましたが、特に情報はありませんでした。

白うさぎ
三田紀房先生のインタビューも調べたのですが、「モデルは○○」という明確な情報はナシ。

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実在した登場キャラクター

櫂直は実在しませんが、登場キャラクターの山本 五十六(やまもと いそろく)や永野 修身(ながの おさみ)は実在します。

とりわけ山本 五十六は有名でしょう。

第26、27代連合艦隊司令長官で、最終的には元帥海軍大将にまで昇級したすごい人物です。

以下『アルキメデスの大戦』の登場キャラで実在した人物をまとめました。

実在した登場キャラ
  • 山本 五十六
  • 永野修身
  • 大角岑生
  • 嶋田繁太郎
  • 宇野積蔵

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モデルがいる登場キャラクター

藤岡喜男と平山忠道のモデル

実際の日本でも、1930年ごろに戦艦を作る計画がありました。

この時に設計案を出したのが、藤本喜久雄(ふじもときくお)と平賀譲(ひらがゆずる)という2人の軍人。

藤本喜久雄と平賀譲は、『アルキメデスの大戦』に登場する藤岡喜男と平山忠道のモデルだと思われます。

 

造船会社の社長は鶴瓶さんがモデル

ちなみに、造船会社の社長・大里清は笑福亭鶴瓶さんがモデルです。

そっくりですね(笑)

鶴瓶さんをモデルにキャラを作り、実写映画でも鶴瓶さん本人が演じてくれます。

白うさぎ
ある意味、完璧な実写キャストだね。何せモデル本人が演じるワケだから。

まとめ

ストーリーは史実がベース

読書

映画『アルキメデスの大戦』は、三田紀房先生の同名マンガが原作。

原作はフィクションですが、1930年ごろの日本で実際に起こった出来事をベースにした作品です。

史実がベースになった部分
  • 戦艦の建造計画について:1930年ごろの日本で、金剛の代わりになる戦艦を作る計画が持ち上がっていた(しかし建造は中止)
  • 峰鶴の転覆事件について:水雷艇3番艦・友鶴(ともづる)の転覆事件が元ネタと思われる
白うさぎ
実話ベースのフィクションって感じだね。
ウサギ
日本の「IF」を描いた作品かな。

 

登場キャラのモデルについて

登場キャラクターの櫂直(かいただし)は実在しません。モデルについても情報はありませんでした。

ただし、山本 五十六などの一部キャラクターは実在します。

以下、登場キャラのモデルになった人物を一覧でまとめました。

登場キャラのモデルについて
  • 櫂直(かいただし):実在しない
  • 山本 五十六:実在した海軍軍人
  • 永野修身:実在した海軍軍人
  • 大角岑生:実在した海軍軍人
  • 嶋田繁太郎:実在した海軍軍人
  • 宇野積蔵:実在した海軍軍人
  • 平山忠道:モデルは平賀譲という軍人
  • 藤岡喜男:モデルは藤本喜久雄という軍人
  • 田中正二郎:実在しない
  • 鶴辺清:モデルは芸能人の鶴瓶さん

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。

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1 個のコメント

  •  平成23年に没した私の父はかつて海軍兵学校在籍中にカリエスを罹患し療養したまま終戦とになった人です。戦後に東大も出ています。その父にかつて天才について質問したとき、二人だけ遭った。その一人は兵学校の同級生で数学の天才だと言っていました。名前は聞きませんでした。あの時代は能力が要請する力よりも国を思う心のほうが勝ったのかと思いました。これから映画を見ます。

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