『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が10月16日に公開されましたね。
原作漫画の7~8巻に収録されたストーリーを、アニメ制作会社のUfotableが映画化した本作。TVアニメと同様、クオリティの高い作品に仕上がっています。
そこで今回は「無限列車編」について、原作漫画と映画の違いについてまとめました。映画ならではの追加シーンや見所を解説していきます。
鬼滅の刃『無限列車編』のあらすじ
あらすじ
引用元:鬼滅の刃・単行本7巻より
炭治郎・善逸・伊之助・禰豆子の4人は、指令を受けて鬼が潜む”無限列車”へと乗り込みます。
そこで鬼殺隊の炎柱・煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)と出会い、一緒に鬼退治をするのですが…
列車内に潜んでいたのは、眠り鬼・魘夢(えんむ)。
魘夢の能力により、炭治郎たちは夢の世界に囚われてしまいます。
無限列車編の見どころ
「無限列車編」は、煉獄さんがキーパーソンとなるストーリーです。
キーパーソンというか、むしろメインキャラと言っても過言ではありません。
煉獄さんについて濃密に描かれたストーリーなので、「無限列車編」を見たら彼に惚れます(多分)
全体的なストーリーは原作漫画と同じ
はじめに言っておくと「無限列車編」のストーリーは漫画も映画も同じです。
無限列車に突入してから、煉獄さんが死亡するまでのシーンまでが描かれています。
漫画のストーリーをより丁寧に描写し、さらに戦闘シーンをグレードアップさせたのが映画版だと思ってください。
映画と漫画の違い?追加シーンまとめ
以下、漫画と映画における違いをまとめました。
映画のみの追加シーン・描写の違い・セリフの変更などなど。映画の冒頭からラストに至るまで、まるごと紹介します。
映画の冒頭で、お館様が墓参りをする
映画の冒頭では、お館様と妻・あまねが墓地を歩くシーンがあります。
その際にお館様は、亡くなった隊士たちの名前を1人1人呟きながら歩いていました。
ちなみに、ラストでもお館様が登場して「杏寿郎は頑張ったんだね」と煉獄さんを褒めていました。
列車内に登場する鬼が、1体⇒2体に増えた
列車内にて、車掌が切符を確認しにきた時。
煉獄さんは鬼を見つけたので「炎の呼吸 壱の型 不知火」で攻撃します。その後、技のすばらしさに感動した炭治郎たちは「すげえや兄貴!」と言って煉獄さんを褒め称えました。
このシーンで登場した鬼は、原作だと1体のみ。しかし映画版では、この後にもう1体登場しています。
ここは映画の追加シーンですね。
- 漫画版:鬼が1体登場
- 映画版:鬼が2体登場
2体目の鬼は、煉獄さんが「弐の型 昇り炎天」で攻撃したため消滅。つまり、鬼の数が1体⇒2体に増えたワケですね。
水の中に沈むシーンが追加
炭治郎たちが夢に捕らわれた時。映画版では、水中に沈むシーンが追加されています。
”夢”の順番がチェンジ
漫画版では、まず善逸の”幸せな夢”から紹介されていました。夢の中で善逸は、禰豆子と手を繋いでキャッキャウフフと走っていました。
このシーンですが、映画では順番が入れ替わっています。まず”炭治郎の幸せな夢”が紹介された後、善逸の夢が描かれました。
善逸の”無意識領域”がパワーアップ
魘夢の手下となった男は、善逸の”無意識領域”へと侵入します。しかし周囲は真っ暗で、どこからかシャキンシャキンと音が聞こえて…
手下が気づいたとき、背後には大きなハサミを持った善逸がいたのです。その後、善逸はハサミを振り回しながら男を追い回しました。
この場面は原作にもありますが、映画では以下のシーンが追加されています。
- 善逸が忍び寄るまでのシーンが追加(ポーズ?を取りながら接近)
- 映画では手下がシバかれる。服をズタズタにされた(漫画では無傷)
- 善逸のセリフが追加。善逸「根津子ちゃんはどこだ!」手下「知らねーよ!」的なセリフでがある。
- 全体的に善逸がやばい
“光る小人”を連れ出すシーンは削除された
魘夢の手下の1人に、結核の青年がいます。この青年は、炭治郎の夢から出るときに“光る小人”の手を掴んで離しませんでした。
しかし映画では、このシーンがカット。
青年と”光る小人”が接触するシーンはあったものの、青年が”光る小人”を連れていくシーンは削除されました。
以下、カットされた本編のモノローグです。
「その際に光る小人を一人 青年は掴んで離さなかった たんじろうの心の一部 光の小人は青年の 心に在り 暗く沈んでいた心を明るく温かく照らしていた」
引用元:鬼滅の刃・単行本8巻より
戦闘シーンが大幅にグレートアップ
戦闘シーンは、全体的にグレートアップしています。
キャラクターの動きが細かく描写されていたり、モーションが追加されていたりと見所満点。
アカザ戦では、煉獄さんがより多くの技を繰り出していました。
- 煉獄さんがアカザ戦で使用した技が多い
- VS魘夢のとき、炭治郎の自決シーンがリアルに描かれている(炭治郎が一旦グラつく⇒自決⇒覚醒の流れがリアル)
- 炭治郎の自決シーンが多い
- 炭治郎&伊之助が、魘夢の心臓に近づくシーン。戦闘シーンが超豪華。めっちゃ動く。
- 魘夢の肉(電車全体を覆ってるモコモコしたあれ)が、原作より3割増しくらいグロい。
個人的には、アカザ戦の戦闘シーンが印象的でした。画よりも色々なモーションが追加されていて、煉獄さんが「玖ノ型 煉獄(くのかた れんごく)」を繰り出したときのアニメーションの美しさと言ったらもう…
煉獄さんが遺言を残すシーン
アカザ戦の後、煉獄さんが遺言を残すシーンがありますよね。このシーンでは、アニメならではの演出がありました。
漫画
煉獄さんが遺言を残した後、炭治郎の背後に亡くなった母親が現れる
映画
遺言を残した後、煉獄さんの視点に切り替わる。煉獄さん視点なので、視界がぼやける⇒戻る⇒ぼやけるを繰り返すが、2回目にぼやけたときに母親が登場。
個人的にこのシーンの演出が大好きです。死に近づいた時、ようやく母親に会えたんだなと実感がわくというか…
映画内でグッときたシーンの1つです。
煉獄さんのカラスも泣いた
煉獄さんが亡くなった時、カラスが飛び立って訃報を知らせるシーンがあります。
映画では、カラスが涙を流すシーンが追加されていました。
- 漫画版:カラスが飛び立つシーンは1コマだけ
- 映画版:カラスが飛び立つ際に、涙を流していた。恐らく煉獄さんのカラスと思われる
その他
- 煉獄さんの死後、炭治郎が自分の心臓を抑えながら「煉獄さん、煉獄さん」と言って泣くシーンが追加
- エンドロールで煉獄さんの日輪刀(折れてる)が描かれる
まとめ
以上、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』における漫画との違いでした。
全体的なストーリーは同じですが、漫画の1コマ1コマをより丁寧に描いたのが映画版です。
追加のストーリーなどは無いものの、戦闘シーンも細かな描写もなにもかもが美しい作品なので、ぜひご覧ください!
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。
※外部サイトへジャンプします