映画『天気の子』にはたくさんの
伏線・小ネタ・トリビアが詰め込まれています。1度見ただけでは伏線回収しきれなかった人も多いでしょう。
短いセリフに重要な意味があったり、サブキャラのセリフに伏線があったり、前作のキャラが登場したり…見れば見るほど奥深い映画になっています。
この記事では、管理人が気づいた『天気の子』の伏線・小ネタ・トリビアについてまとめました。
伏線回収①晴れ女・雨女にまつわる神話
作中には、晴れ女にまつわる神話・都市伝説などがいくつも登場しますよね。その中でも注目したいのが
晴れ女=人柱
という点について。
ストーリー序盤で登場した占い師は「晴れ女・雨女は神隠しにあう」などの都市伝説を話していました。
また、中盤で登場するおじいさんも「天気の巫女は人柱」と語っています。
どちらの話も、晴れ女は現世から消えるという点で共通していますよね?
そして『天気の子』を見た人はご存知のとおり、ヒロイン”ひな”は天気を変え続けた代償として空に連れて行かれます。
つまり、占い師やおじいさんのセリフは超重要な伏線だったのです。
- 晴れ女は稲荷の神様に、雨女は龍神に関係がある
- 晴れ女・雨女は神隠しにあう
- 天気の巫女は、天と地をつなぐひとすじの存在
- 天気の巫女は、昔はどの村にも1人はいた
- 天気を変えるには代償がつきもの。巫女は人柱だった
伏線回収②占い師の性格診断
ストーリー序盤で、夏見と帆高(ほだか)が占い師にインタビューするシーンがあります。
この占い師によると、晴れ女・雨女にはそれぞれ特徴があり「晴れ女はリーダーに向かない性格で美人」との事。
晴れ女の特徴は、そのままヒロイン”ひな”に当てはまりますね。
そして一方、雨音の特徴ですが・・・
よくよく聞くと、こちらは帆高の性格に当てはまっています。
伏線回収③帆高(ほだか)は雨男か?
ひなが空へと連れて行かれた時、帆高はひなを取り戻すために廃ビルへと向かいます。そして、屋上にある鳥居に飛び込びましたよね。
この時、帆高が投げ出された空間では白い龍が飛び回っていました。
神話(伏線回収①参照)によると、龍神は雨女にまつわる神様。
ということは、帆高は鳥居をくぐった時に”雨男”になったのでしょう。
関連:【天気の子】ラストシーンネタバレ解説!なぜ最後にひなは助かったのか?
伏線回収④『天気の子』のタイトルの意味
映画『天気の子』の英語タイトルは”Weathering With You”。
Weatherの主な意味は「天気・天候」ですが、他にも「嵐を乗り越える、風雪にさらされる」などの困難を乗り越える意味もあります。
▽インタビュー記事より
Weathering With You」については、ロゴのような意味合いもあります。Weather(天気)という言葉を使いたくて、これも川村さんと話して、いろんな提案をいただいたんです。Weatherには「嵐を乗り越える、風雪にさらされる」といった困難を乗り越える意味があるんですね。それに”With You”とつけて、それが「君と」なのか「僕たちと」なのか…何か大きなことを乗り越える物語でもあるので、合っているかなと思いました。
引用元:https://www.toho.co.jp/movie/news/1812/01_tenkinoko_ib.html
伏線回収⑤天野凪のプレイボーイ設定
ヒロインの弟である天野凪(あまの なぎ)は、小学生なのに言動が大人びている男の子です。
女の子にモテモテという設定ですが、なぜ新海監督はこのようなキャラを作ったのでしょうか?
凪のキャラ設定は、本編のラストで生かされています。
凪は児童保護施設から抜け出すために、面会の女の子と入れ替わっていますよね?
この脱走術は、女の子にモテモテの凪だからできた方法でしょう。
伏線回収⑥ひなの嘘について
ひなの年齢は16歳ですが、帆高に年齢を聞かれたときに「2週間後の誕生日で18歳になる」と嘘をついています。
ひなはアルバイトをするために、年齢をごまかしていたワケですが・・・
嘘をつく時のひなは、誤魔化すような喋り方をしていました。真面目な性格なので、嘘をつくことに罪悪感があったのかもしれませんね。
驚きの小ネタ!前作『君の名は』のキャラが登場
映画『天気の子』には、前作『君の名は』のキャラクターも登場しています。
立花瀧・宮水三葉・使河原克彦と名取早耶香・宮水四葉の5人の姿を見ることができます。
以下、5人の登場シーンをまとめました。
立花瀧
帆高とひなはお金を稼ぐため、ホームページを作って『お天気お届けサービス』をはじめます。
この仕事の依頼者の1人に、おばあちゃんと住む男性がいたのですが・・・
依頼した男性は『君の名は。』の主人公・立花瀧くんです。
宮水三葉
また、帆高がひなの誕生日プレゼントを買うときに、アクセサリーショップの店員として前作のヒロイン”宮水三葉”が出演していました。
ネームプレートに「Miyamizu」と書かれていたので、同一人物で間違いないでしょう。
使河原克彦と名取早耶香
帆高とひなが始めて『お天気お届けサービス』仕事を受けたとき。
フリーマーケット会場には勅使河原克彦と名取早耶香の姿がありました。
宮水四葉
ひなが空へと消えたとき、久しぶりに空が晴れて皆が喜ぶシーンがあります。
このシーンで、一瞬だけ四葉の姿が映っていました。
青空を見上げてはしゃぐ女子高生3人組の手前にいる、ツインテールの女の子。この子が四葉です。
『天気の子』の神話&都市伝説系トリビア
龍神や稲荷の伝承について
映画『天気の子』には、晴れ女にまつわる神話が登場しますよね。
作中では晴れ女は稲荷の神様に、雨女は龍神に関係があるという話が出ていましたが・・・
このような神話・伝承は、日本各地にたくさんあります。
例えば雨女関係なら、静御前(源義経の側室)が神泉苑で雨乞いの舞を舞った話などは有名でしょう。
また、スピリチュアル関連だと晴れ女・晴れ男には稲荷系の自然霊が付いていて、雨男・雨女は龍神系の自然霊が付いているという話もあります。
ファフロツキーズ現象
映画『天気の子』では、空から謎の物質が降ってくるシーンがありますよね。
空から降ってくるはずのない物質が落ちてくる現象は「ファフロツキーズ」と呼ばれています。
そして、世界各地でもこのような事件が実際に起こったそうです。
ファフロツキーズは、その場にあるはずのないものが無数に降り注ぐ現象を指す用語である。飛行機からの散布や竜巻による飛来など原因が判明しているものを除き、「なぜ降ってきたのか分からない」ものを指す。
wikipediaより
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/
ちなみに、ファフロツキーズ現象の一例として
・シンガポールの市内で魚の雨が降る
・ギリシャでカエルが降る
・日本で大量のオタマジャクシが降る
などの事件があったのだとか・・・