こんにちは、オオタです。
今回は、映画『ちはやふる』の感想を書いてみました!
『ちはやふる』は少女漫画が原作なのですが、原作のファンからは「原作と全然違う」「キャストがひどい」と、かなり叩かれているようですね。
大手の映画サイトでも、低評価が目立ちます。
とはいえ、漫画の実写化となると賛否両論あるのが普通ですし、客観的に見ると「原作ファンが過剰反応しているだけでは?」という気もしますよね。
そこで今回は、『ちはやふる』が本当にひどい作品なのか、できるだけ客観的に、色眼鏡無しで評価してみました。
(ちなみに、管理人は原作を最新刊まで読破済みです。)
ちはやふるの映画と原作の違い
映画のあらすじ
綾瀬千早は、いつの日か競技かるたのクイーンになることを夢見る少女。
小学生6年生の頃、転校生の綿谷新と出会い、かるたに真剣に取り組む彼の姿に接したことがきっかけで、自身もかるたの魅力に引き込まれて行きます。
高校生となった千早は幼馴染の真島太一と共に、かるた部の設立を目指します。古典オタクの大江奏、小学生かるた全国2位の西田優征らの勧誘に成功し、かるた部は無事設立。全国大会での団体戦優勝という目標を掲げ、練習を重ねて行きますが……。
引用元:https://ciatr.jp/topics/56289
主人公の綾瀬千早は、高校生の女の子。超美少女で、かるたに欠かせない”耳が良い”という才能を持っているのです。
『ちはやふる-上の句-』では、千早がかるた部を立ち上げ、部員と一緒に大会で勝ち進むストーリーが描かれています。
原作漫画との違い
原作漫画を読んでいない人のために説明すると、映画版『ちはやふる』では、原作のストーリーが大幅にカットされています。
まず、原作では千早・太一・新の幼少時代のエピソードがあるのですが、映画版ではここがバッサリ抜け落ちているんです。
その他にも、部員勧誘の重要なシーンなど、カットされたシーンを数えるとキリがありません。
時系列的に、いるはずのない新くんも登場していました。原作ファンからすれば「何でや!?」と思うシーンはかなり多いですね。
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原作ファンがひどいと叫んだ3つの理由
大手の映画サイトで『ちはやふる』のレビューをチェックしてみたのですが、低評価が多いですね。
その理由ですが、大きく分けると次の3つが理由でした。
- 原作の重要なエピソードを大幅カット
- 時系列がバラバラで、ストーリーがわかりにくい
- キャラの性格が違う・明らかに改悪されている
1・3については、明らかに原作ファンが書いたレビューでしょうね。原作を読んだ人でないと、エピソードカットやキャラ改変には気づかないはずですから。
という訳で、この章では上記の3点が事実なのか、それとも原作ファンが過剰反応しすぎなのか・・・という点について考えてみました。
エピソードの大幅カットについて
①のエピソードカットについては、実際に映画を見ればわかりますが、ガッツリ削られています。最初に説明したとおりです。
とはいえ、個人的にはこれって仕方が無いことだと思いますけどね。
だって、漫画の膨大なストーリーを、たかだか2~3時間の映画に詰め込むとなると・・・カットせざるを得ませんよね?
あの膨大なストーリーを、数時間にまとめるとか無理(ヾノ・∀・`)ムリムリ
特に、千早にスポットを当てるとなると、先生や部員のエピソードが削られるのは、まあ仕方が無いのかなという印象。
ストーリーはわかりにくい?
②の「ストーリーがわかりにくい」という点についてですが、私はそれほど気になりませんでした。
いや、確かに「かるた部設立から大会までが急展開すぎる・・・!」と思いますし、場面がガラッと変わりすぎな部分もありますよ?
でも、ちゃんと見ていればストーリーは理解できます。
ましてや、「原作を知らないとストーリーがわからない」なんて事は、まずありません。というか、監督もそんなミスはしないでしょう。
キャラ改変について
そして、3つ目のキャラ改変ですが・・・
これはもう、個人的にひどいと思いました。原作ファンは怒ってOK(;´Д`)
特に気になったのが、主人公の千早ですね。映画がスタートしてから10秒くらいで
「あ、これは千早じゃないな」と思いました。
私が原作を読んだイメージなのですが、原作の千早って天然なんですよ。
天然で、センスが悪くて、お姉ちゃんが大好きで・・・それでいて、すごく真っ直ぐな美少女。それが千早なんですよ。
天然を通り越して、むしろアホ可愛い感じ。
でも、千早役の広瀬すずさんは、そんなイメージではありませんでした。広瀬すずさんは可愛いですけど、あれは千早ではありません。別の誰かです。
他のキャラも、いろいろと性格が改変されていましたが、これは映画のストーリーに合わせてやむを得ず変更したのかな・・・という印象でした。
原田先生が神主になっていたり、顧問の先生が若返ったりしていて、鑑賞中に「誰!?」と心の中でツッコミましたね(笑)
映画作品として見た場合の評価
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一つの作品として考えれば、映画『ちはやふる』はよくまとまっています。あの長いストーリーを、よくあそこまで短く出来たな・・・と、私は感心しました。
原作未読で映画を見れば、広瀬すずさんの可愛いさと個性強めのキャラたちによる青春劇を楽しめるのではないでしょうか。
悪い部分があるとすれば、盛り上がりに欠ける事くらいですね。ただ、私は原作のストーリーを知っているので、ラストが気にならなかっただけかもしれません。
未読の人が見れば、楽しめる作品かと思います。
ただし、これは原作を無視して考えた客観的な感想です。という訳で、次の章では、原作と比較したうえで、映画の感想と評価をまとめました。
漫画実写化映画として見た評価
※ここから、映画への大バッシングが始まります!苦手な人はUターンしてくださいね!
原作ありきで考えるなら、この映画は『ちはやふる』の実写版ではありません。原作の再現度が低すぎます。
『ちはやふる』のタイトルだけ借りた、別の映画です。
各キャラクターも、原作漫画のトレースではなく、完全に「別の誰か」になっています。
大切なエピソードが削られたとか、映画用にキャラの性格を変更しているとか・・・
原作をクラッシュさせた点はいくつもありますが、個人的に気になったのはそこではありません。
むしろ、そんな言葉で片付けられるレベルじゃないんですよ。
ハッキリ言って、原作漫画への ”愛” が無い!
これが、実写化失敗の最たる理由ではないでしょうか。
特に、主演の広瀬すずさんは「原作を読まずに演技しているのでは?」という印象です。
原作への理解が乏しいまま、作品を作ってしまった感じがしますね。
まとめ
映画自体はまとまっていて、原作を無視すればまとまりのある作品です。
ただし、「原作に忠実に作ってくれよ!」と原作ファンが悲鳴を上げるのは、自然の流れですね。それくらいに、再現度が低い。
「このシーンを削って、○○のエピソードを入れてくれよ!」と、映画を見ながら叫んだ原作ファンは多いはずです。ちなみに、私も叫びました(笑)
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