新海誠監督といえば、『君の名は。』や『秒速5センチメートル』などのヒット作を生み出した映画監督です。
最新作『天気の子』は、タイトルのとおり”天気”をテーマにした少年少女の物語ですが、原作小説・元ネタ・モデルになった場所はあるのでしょうか?
気になったので、調べてみました!
新海誠の最新作『天気の子』とは?
『君の名は。』『秒速5センチメートル』の新海誠監督、最新作映画『天気の子』が2019年7月19日に公開決定! キャラクターデザインは前作に引き続き田中将賀さん! https://t.co/4wUMoHzS4Q pic.twitter.com/69r7g48wJP
— アニメイトタイムズ公式 (@animatetimes) 2018年12月13日
「君の名は。」が公開されてから3年。ようやく新海誠監督の新作映画が決定しました!
タイトルは『天気の子』。
2019年7月19日から全国の映画館で公開されました。
【映画の詳細】
タイトル:『天気の子』
公開日:2019年7月19日(金)
原作/監督/脚本:新海誠
キャラクター・デザイン:田中将賀
声優:醍醐虎汰朗 / 森七菜など
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映画『天気の子』のストーリー
「あの光の中に、行ってみたかった」
高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。
しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、
怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。
そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らす少女・陽菜。
彼女には、不思議な能力があった。「ねぇ、今から晴れるよ」
少しずつ雨が止み、美しく光り出す街並み。
それは祈るだけで、空を晴れに出来る力だった――引用元:https://tenkinoko.com/
今回の舞台は天候の調和が狂っていく世界。
主人公の少年・森嶋帆高と、天気を操る不思議な少女・天野陽菜が、自らの生き方を選択する姿を描いた壮大なエンタメ作品です。
新海誠監督は、天気という身近なモチーフを選ぶことで、誰もが楽しめる作品にしたいと思ったそうですよ。
サブタイトルは「Weathering With You」で、宣伝ポスターには「これは──僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語。」とのキャッチコピーが書かれています。
原作小説はある?
新海監督みずから執筆した原作小説があります。
原作小説は、角川文庫で2019年07月18日に発売。
ちなみに、過去に公開された『君の名は。』『言の葉の庭』『星を追う子ども』なども原作小説やモチーフがありました。
元ネタを考察
前作「君の名は。」が元ネタ
映画『天気の子』には、着想のきっかけとなった物(元ネタ)があるようです。
新海監督のインタビューによると、『天気の子』を生み出すとき、前作『君の名は。』で得たヒントが大きく影響したとの事。
そうして新海監督は「本作の着想」を語ることに。一本の映画には色々な着想のきっかけがあると前置きしつつ、本作では「『君の名は。』でいただいた経験が大きかった」とコメントした新海監督。
(略)
その時に青空を眺めていると、夏場には積乱雲が見える。積乱雲は成長していくと横に広がっていき、成長しきった積乱雲の上部は平原のようになる、と語ると、そんな下から見えない雲の平原でゆっくりしたいと思い、そこからビジュアル面での着想を得たと語りました。
引用元:https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1544679891
新海監督が、夏に「君の名は。」のプロモーション活動で各地を回っていたとき。空に大きな積乱雲を見つけ、そこからビジュアル面でのヒントを得たそうです。
ヒロインの設定について
『天気の子』のヒロインは、祈りによって空を晴れにする能力を持っています。
この設定についてですが、恐らく古代の巫女(または、それに近い役職の女性)が元ネタだったのではないでしょうか。
映画本編にも、それっぽい描写がありました。
どの国にも、昔から天気を変える儀式は存在しています。天気を晴れにする呪い(まじない)や、雨を降らせる雨乞いなど、日本にもいろいろありますよね?
昔話ですが、白拍子の舞によって雨がふったという伝説もあります。
ちなみに、映画本編では「晴れ女」とか「稲荷・龍神」などのキーワードが出てきますが、この手の話は昔からありました。
詳しくは下の記事で紹介していますが、検索すればヒットします。
このような古代の儀式・伝説・スピリチュアル系の話なども、元ネタの1つだったのではないでしょうか。
雲のモデルになった場所は?
ところで、映画の予告ポスターに描かれた下の風景。積乱雲がとても美しく描かれていますよね。
新作映画『天気の子』、制作発表させていただきました。身近で壮大で、大いに笑って泣ける(はずの)ドエンタメ映画です。でも同時に、すこしも模範的ではなく、むしろ社会や規範から外れていってしまう人物たちの物語です。でもだからこそこれは自分のための映画だと、誰かに思ってもらえますように。 pic.twitter.com/w4jwTUw0tB
— 新海誠 (@shinkaimakoto) 2018年12月13日
この積乱雲は、監督がプロモーション活動で各地を回っていたときに見つけ、そこからビジュアル面でのヒントを得たそうですが・・・
どこで見た積乱雲なのでしょうか?
次は『天気の子』の雲のモデルになった場所について調べてみました。
予想①種子島
新海監督が「この土地をモデルにしたい!」と思うほどキレイな場所となると、恐らく観光地ではないでしょうか。
群馬県の渋峠や、静岡県の富士山。北海道の雲海テラスあたりなど、絶景スポットはいろいろありますよね。
そんな観光地の中でも、新海監督がモデルにしそうな場所となると・・・
まっさきに思い浮かぶのが、鹿児島県の種子島。
種子島は、新海監督が手がけた「秒速5メートル」や「君の名は。」の舞台にも選ばれていました。
【種子島と歴代作品の関係】
◆秒速5センチメートル
第2話「コスモナウト」で登場。主人公の転校先が種子島でした。また、新海監督が取材時に訪れた「グリーンホテルさかえ」から見た景色も、映画本編のワンシーンに使われています。
◆君の名は。
作中に種子島のコンビニが登場
遅ればせながら「秒速5センチメートル」を見た。
予想以上にガッツリ種子島が出てくるのね。
この映画でも「君の名は。」でも同じ種子島のコンビニが出てくるんだけど改めてアイショップ石堂店ですね。映画を見る前に聖地巡礼したなw
ちゃんとカブも停まってるしw pic.twitter.com/OvdfNb46od— ■■■■■ ICHIZEN ■■■■■ (@teamhipsICHIZEN) 2017年4月5日
新海監督は「『君の名は。』で得たヒントから『天気の子』を作った」という内容のコメントをしています。となると、前作で登場した”種子島”の風景が使われたのかもしれません。
予想②山口県の下関市
新海監督に縁のある土地で、空が美しい観光地は、種子島だけではありません。
妻・三坂知絵子さんの出身地が山口県の下関市なのですが、こちらも空と雲がキレイな土地なのです。
海と緑に覆われた自然あふれる場所なので、モデルになった可能性はありますね。
まとめ
『天気の子』は新海監督による完全オリジナルストーリーで、原作小説も発売されています。
映画を1本つくるだけでも色々な着想やきっかけがあり、その1つが前作『君の名は。』だったそうです。
『君の名は。』の取材や営業の際に経験したことが、『天気の子』を生み出す大きなヒントになったとのこと。
\伏線や考察をまとめて紹介/
私は、ほんものの「天気の子」ですよ!