映画『検察側の罪人』は、検事が主人公の作品です。
どんなストーリーなのでしょうか?また、原作小説の元ネタや、実在するモデルはいるのでしょうか?
今回は、映画のあらすじや元ネタについて調べてみました。
映画『検察側の罪人』のあらすじ
都内で発生した強盗殺人。 被疑者の一人は、過去の未解決殺人の最重要参考人だった。 捜査方針を巡って、対立する二人の検事。法で裁けない罪人は、罰を免れ赦されるのか。 罪と罰、善と悪、そして、司法と検察官・・・。正しいのは、どちらの正義か?
引用元:https://kensatsugawa-movie.jp/about/story.html
映画『検察側の罪人』には、2人の検事(沖野と最上)が登場します。彼らは、それぞれの正義を掲げて対立することになるのです。
検事・沖野にとっての正義は、法を守ること。つまり「正義=法」です。
しかし、検事・最上の正義は違います。自らの正義を貫くためには、法を越える必要があると考えています。こちらは、「正義>法」ですね。
どっちが本当の正義なのか・・・考えさせられる内容です。どっちの言い分も理解できるので、非常に難しいテーマでしょう。
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原作のミステリー小説は有名作品
映画『検察側の罪人』の原作は、雫井脩介による日本のミステリー小説です。
『別册文藝春秋』という雑誌で、2012年9月号から2013年9月号連載されていました。
原作はミステリー小説として評価された名作で、過去には
・『週刊文春ミステリーベスト10』(2013年国内部門)の4位
・『このミステリーがすごい! 2014年版』の8位
にも選ばれています。
『このミス』で8位ってスゴイですね!ちなみに、私は推理小説を読むときに、『このミス』を参考にしています。
実話や本当の事件が元ネタか?
『検察側の罪人』には、実は元ネタがあります。
といっても、最近よくある「実話や本当にあった事件が元ネタ!」というパターンではありませんよ?
元ネタになったのは、アガサ・クリスティの短編小説です。
アガサ・クリスティの作品で『検察側の証人』(けんさつがわのしょうにん)というタイトルの法廷サスペンス小説があるのですが、こちらが元ネタになったそうです。
検事のモデルは実在する?
本作がクランクインしたのは、去年の7月🎬
冒頭のシーンが一番最初に撮影されたんですよ。
室内の撮影でしたが、外は雨が降っていて、窓の外の景色がきれいでした。#検察側の罪人 pic.twitter.com/vboOyYt9Yu— 映画『検察側の罪人』 (@kensatsu_movie) 2018年7月25日
『検察側の罪人』は、素人目線でもリアリティのあるストーリーだとわかりますよね?
そのため、映画や原作を視聴した人の中には「もしかして、実在するモデルや実話が元ネタなのかな?」と思った人も多いでしょう。
そこで調べたところ、映画にはモデルや元ネタになった事件はありませんでした。
しかし、Wikipediaによると、『検察側の罪人』の原作小説には、情報提供者がいたそうです。
小説を書く際に、『検察側の罪人』の原作者は元検察官の郷原信郎に取材をしていました。つまり、郷原信郎の話を元に、ストーリーを作ったというワケですね。
(一部では、他にも複数の検察官にインタビューをしていたとの噂もあります)
ある意味で、元ネタやモデルは郷原信郎さん(または複数の検察官)ということになるでしょう。
まとめ
映画『検察側の罪人』は、2人の検事を描いた作品です。
この映画のタイトルは、アガサクリスティの短編小説である『検察側の証人』を元ネタにしたとの事。
実話ベースのストーリーではなく、あくまで古典小説を元ネタにしたようです。
また、実在するモデルはいませんが、原作者がストーリーを作成するときに、元検察官の男性に取材していたそうです。
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