『ハウルの動く城』では、主人公・ソフィーが呪いをかけられたせいで老婆の姿になってしまいます。
でも、途中で何度か若返るシーンがありますよね。魔女の呪いは解けていないのに、なぜ若返ることができたのでしょうか?
今回はその理由を紐解いてみました。
ソフィーが若くなるタイミング
若返るときの共通点
「オデッセイ」をご覧頂きましてありがとうございました🤗来週からは「3週連続 夏はジブリ」第一弾は宮崎駿監督の描く幻想的な奇跡の世界❣️「ハウルの動く城」を放送します😆お楽しみに🤩💕💓💞💖 #金ロー #夏はジブリ #ハウルの動く城 pic.twitter.com/zzEuOgweVi
— ミアちゃん@金曜ロードSHOW! 公式 (@kinro_ntv) 2018年8月3日
ソフィーは少女から老婆の姿になってしまいましたが、実はストーリーの途中で、何度も元に戻るシーンがあります。
例えば、ハウルが鳥人の姿で外から戻ってきた時。ハウルがソフィーの寝床をのぞき込むと、ソフィーは少女の姿に戻っていました。
また、ソフィーがハウルをかばっている時も、若返っていましたよね。
つまり、気持ちが若々しい時(気持ちが高ぶった時やリラックスしている時)だけ、ソフィーは若返る(元に戻る)ことができるのです。
でも、弱気だとすぐに老人の姿になってしまいます。
なお魔法が完全に解けたタイミングと理由については、別記事『ソフィーが元の姿に戻れた理由は?』で考察しているので興味がある人は読んでみて下さい。
途中で若返る理由は?なぜ急に元に戻る?
ソフィーの気持ち次第で若返る
荒れ地の魔女がかけた呪いは、ソフィーの気持ち次第で弱まったり強まったりする魔法なのでしょう。
つまりソフィーは、精神年齢がそのまま外見年齢になる呪いをかけられたと考えられます。
- ソフィーが前向きな時
=元の姿に戻ったり、若返ったりする(呪いの効果が強い。または、ソフィーが呪いを跳ね返している?) - ソフィーが弱気な時
=おばあちゃんの姿になる(呪いの効果が強い?)
荒れ地の魔女がかけた呪いには、ソフィーの気持ちを外見に反映させる効果があったのでしょう。つまり心が老人になると外見も老けるという嫌な魔法ですね。
また映画と原作ではストーリーが大分違うので、本記事では他のジブリ作品(『紅の豚』など)の傾向を考えたうえで上記の解釈をしました。
ハウルと出会う前のソフィーの性格
ハウルと出会う前のソフィーは、若いのに「長女だから」と言ってひたすら仕事に励んでいました。
自分は美しくない。だからパーティーにも行かない。長女だから、実家(帽子屋)を守るべき。
それこそ人生をあきらめて、おばあさんのような気持ちになっていたのでしょう。
またソフィーは基本的にネガティブなので、荒地の魔女の呪いが効きやすかったのかもしれません。
以下、ソフィーのネガティブ発言を一部紹介します。
「あたしなんか、美しかったことなんか一度もないわ!」
「ごめんね。私、ぐずだから」
「私キレイじゃないし、掃除ぐらいしかできないから・・・」
参照元:映画本編より
ソフィーってあんなに可愛いのに自信がないんですよ。
彼女は魔女の呪いにより老人の姿に変わりましたが、それは呪いのせいだけなくソフィーの内面にも原因があったのでしょう。
でも最後にはハッピーエンドになるので、めでたしですね。
ちなみに、原作小説の続編でもソフィーは元気にやっています。ハウルとの間には子供も生まれたので、興味がある人は下の記事を読んでみて下さいね。
関連:【ハウルの動く城】ソフィーのその後!原作小説は結婚して子供もいる?
まとめ:ハウルの動く城考察
「ハウルの動く城」では、呪いが解ける前からソフィーが若返る(元に戻る)という不思議な現象が起こっています。
元の姿に戻るのは、ソフィーがリラックスしていたり気持ちが前向きになったりする時。
つまり若返る理由は、ソフィーの気持ち(内面)が原因だったのでしょう。
ソフィーが「自分にはおばあちゃんの姿がお似合いだ」と思っている時は外見が老けて、逆に若々しい気持ちになっていると、若返るワケですね。
また、ソフィーの「自分は成功しない。まるで老人のよう」という自己暗示も、彼女を老人の姿に縛り付けていた原因だったようです。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。
ソフィーは言霊が使える生まれつきの魔法使いで、自分に自分でお婆さんだと言い聞かせてたから気分次第でちょっと若返ったりしてたのよ
カルシファーが心臓を返しても生きてたのもソフィーが1000年も生きます様にと言ったからなんよ
原作読んだらしっかり書いてあるので読んでみてね。
コメントありがとうございます。誤解があるようなので少し補足しますね。
私が『アブダラと空飛ぶ絨毯』を読んだのが大昔なので記憶違いだったら申し訳ないのですが、ソフィーの魔法は言霊ではなく「物に命を吹き込む魔法」だったと記憶しています。
また原作ではハウルが「あんた(老人の姿になるために)自分の力も使ってるんだよ」と言っていたので、ソフィーに魔法をかけたのは荒れ地の魔女。そこにソフィーが自分で拍車をかけたという解釈です。
ただしこの点については別記事『ハウルの動く城でソフィーの呪いはいつ解けた?』の方で解説しているので、本記事では割愛しました。
そもそもジブリ版『ハウルの動く城』と原作があまりに違うので、どこまで原作の内容を重視すべきかという問題があります。加えて宮崎先生の過去作品が「気持ち次第で人は外見すら変わってしまう」という傾向が強いので、本記事では後者をもとに考察した次第です。
このような前提のもと本記事を書いたので、ご理解いただければと思います。
ただ読んだのが大昔なので、私の頭から抜け落ちている記憶があるかもしれません。もし上記に間違いがあればご指摘いただければ幸いです。
1つ目のコメントですが、ソフィーが言霊使いなんて描写はありませんよ。勘違いでは?