『となりのトトロ』に登場するカンタ。いじわるな男子かと思いきや、純粋でかわいい性格のキャラクターですよね。
しかしカンタは、さつきと同級生なのにトトロが見えていない様子。
さつきはトトロが見えるのに、なぜカンタには見えないのでしょうか?
今回は、カンタにトトロが見えない理由を考察しました。
なぜカンタにはトトロが見えないのか?
今回は「なぜカンタにはトトロが見えないのか」というテーマについて考察しますが、先に結論から言っておきます。
カンタくらいの年齢だと、トトロが見えないのが普通でしょう。
子供なら誰でもトトロが見える訳ではなく、一定ラインまで成長した子供には見えない存在なのだと思います。
そもそも、さつきも最初はトトロが見えていませんでした。トトロが見えるようになったのは、例のバス停のシーンから。
また、さつきの同級生も同様にトトロが見えていない様子です。
セリフを聞くに、存在すら知らないのでしょう。
- さつきが薪を取りに行くシーン
⇒さつきが庭に薪を取りに行くとき、急に強い風が吹いた。さつき視点だと突風が吹いただけに見えるが、恐らくこのシーンではトトロが猛スピードで飛行したと思われる。 - メイが小学校で絵を描くシーン
⇒メイが小学校に来た時、トトロの絵を描いていた。これを見たみっちゃん(さつきの同級生)は「それ何?」と聞いていたが、この反応を見るに彼女はトトロを知らないと思われる。もしトトロを知っているなら、もっと違う反応をしたはず。
トトロが見えやすいのは、メイのような幼い子供
トトロは子供の時だけ見えるという設定ですが、カンタの年齢(12歳前後)はトトロが見えるかどうか微妙なラインなのかなと思います。
高確率でトトロが見えるのは、幼くて純粋な子供のみ。つまりメイ(4歳)のような子供ですね。
私見ですが、子供なら誰でもトトロが見える…という訳ではないと思うのです。
この点については別記事『トトロが見える条件は?なぜ子供だけ見えるのか』で紹介しているので、詳しくはそちらを読んでみて下さいね。
そもそもトトロは遭遇率が低そうなので、幼少期に出会えたらラッキーな存在ですね。
ネットには「カンタが見えないのは恋心が原因」という説も
カンタにまつわる2つの説
カンタにトトロが見えない理由について、ネット上では色々と考察されています。
管理人がネット記事を探したところ、下のような意見もありました。
- さつきは母親が入院中で、トトロのサポートが必要だったからトトロを認知できた(カンタには母親も祖母もいて、さらに地域の大人に見守られているから必要ない)
- カンタはさつきに恋をして、精神的に成長したためトトロが見えない
1つ目は、トトロは必要に応じて子供の前に姿を現すという説。
2つ目は、カンタが恋愛を通じて大人になったからトトロが見えないかったという説。
管理人の意見とは違いますが、なるほどなと思いました。
関連:『となりのトトロ』のタイトルの意味は?なぜ”隣”なのか?
【考察】2つの説には矛盾がある
ただし個人的には、どちらの説も矛盾している気がします。
説1(サポートが必要な子供のみトトロが見える)の場合、さつきは最初からトトロが見えるはずです。
でも、さつきはトトロが見えたり見えなかったりするので、この説だと矛盾しますよね?
そもそもトトロ視点で、サポートが必要な子供と不要な子供をどうやって判別しているのか謎です。
そして説2(カンタが恋をしたから大人と判断された)の場合、子供かどうかの判定基準がガバガバすぎる印象です。
そもそも「恋をする=大人になる」って、考え方があまりに幼稚ですよ。幼い子供だって恋をしますから、そこで大人判定が出るとは思えません。
これが『ハウルの動く城』の世界ならまだ理解できますが、『となりのトトロ』の世界観には合わないイメージです。
考察まとめ
トトロは子供にだけ見えるという設定ですが、カンタにも同級生にもトトロは見えていません。そして主人公のさつきも、最初は見えなかったようです。
これはカンタ側に原因があるのではなく、さつきが例外なのでしょう。
カンタもさつきも思春期の真っただ中。子供とはいえ半分は大人。となると、トトロが見えるかどうか微妙なラインだと思われます。
さつきがトトロを認知できたのは、特定の条件をクリアしたからでしょう(トトロを見るための条件はこちら)
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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